さっぱりしたのに何故かイライラしてしまう話
先日美容院に行って、髪を少し切ってカラーリングして、みんなに好評なのに、なぜかイライラしてしまう。
そう、普段ずーっと髪をまとめてターバン巻いてたのが、髪を下ろしてる(肩くらいの長さ)ので、首にかかったり、ぱさっと落ちてくるのが、最高にイライラする!!ことに気がついた。
旦那にもその髪型いいって褒めてもらってるのに、もう、このスタイルは二日でムリなことに気がついた。
女子力は上がってるんかもしれんが、わたしはそんなことより「ストレスがない状態でいるか」の方が、今は大事なのだ。
こ綺麗なママさんも多い中、わたしはムリなんだ。そうなんだ。激しく思いました。
来週パーマあてるので、ちょっとはこのイライラ感もなくなることを祈る。
旦那に褒められても「ちっとも」嬉しくない自分がいることにも、結構びびった。
男とみなしていないのか。。
それより、ノーストレスで、自分らしい髪型でいたい!
そんなこんななので、今日息子を街中の遊べる場所へ連れて行っても、イライラしっぱなしだった。
こんなむしょーにイライラするのは、半年ぶりくらい。
なんでや。生理も終わった後やのに。
息子のすることなすこと、イラー!としてしまう。
そういうときに限って、わざと怒られるようなことをするのが、子供の性なのか。
キッズスペースで遊んでいたときに、裸足で外へ脱走し始めて、二回目で「次またやったら、もう帰るよ!」と叱ると、
平気でまた脱走!!
きーーーーーー!!!!
「はい、もう帰るからね!!」と、帰り仕度し始めると、
息子は
「やったーー、おそと いくよーー」と大喜び。。
懲りてないし。。!!
(あ、ふだん使わない大文字使ってしまった)
もう諦めて、「甘いものでも食べるっきゃない!!」と、カフェへ移動。
無言でケーキセット(りんごのスブースト)を息子と食べる。
結果、イライラしたままの状態では、甘いものを食べてもなんの効果もないことを学ぶ。
その後も、自由奔放な息子にイライラし、こりゃ、いかんと、本屋へ移動。
彼女は思い出の作家で、前の職場で仲良かった子が、西加奈子のファンで、毎月一冊借りて読ませてもらっていたのだ。
いつもSちゃんに借りていたので、実は自分で買って読んだことがなかった。
この受賞のニュースを新聞で知り、すぐにSちゃんにメールした。
「めでたいね!おめでとう!」と。
それくらい、Sちゃんイコール、西加奈子になっていた。
しばらく西加奈子から遠のいてたので、なつかしさと嬉しさで胸がいっぱいになった。
彼女の作品は、共通して少し一般的な人から見ると「風変わりな」キャラクターが登場して、その世間からは少しズレた人たちの物語が、わたしには心地よかった。
だからものすごく作品に共感することがたくさんあった。
昔から自分は「周りの子達と少し感覚が違う変わり者」だと思っていた。
そんな自分がおかしいと思って生きてきた感があった。
そんな自分が少し救われるような、ああ、いろんな人たちが世界にはいて、自分もその中の一人に過ぎなくて、おかしくもなんともないんやな、そんな風に小説を読んで思ったものだ。
しかも、そのとき働いてた店のスタッフ全員が、それぞれのキャラクターがしっかりあって、個性的だった。
その周辺に関わってる人もユニークで、社長からしても変わり者っぽかった(一般的に見れば。わたしからしたら普通なのだけど)
そういう場所でおもしろい人たちに囲まれて仕事してたときの感覚、そういうのを一瞬にして、西加奈子直木賞受賞!のニュースで思い出した。
妊娠出産して、見知らぬ土地に引っ越して、周りは高齢者か小さな子供や主婦たちといった、それまでとはまるっきり違う環境で、自分はきっと、知らないうちに「この土地に慣れよう慣れよう」としてたのでないかな?と思う。
でも、最近やはり思うのだ。
自分の個性が活きる場所と、そうでない場所があるんだってこと。
サボテンが湿気の多いとこでは育たないし、亜熱帯地方の植物が砂漠では育たないように。
「居場所は自分で作るものやで」
5年ほど前に、悩んで元気のない男友達に冷たく言い放ったわたしの一言。
今の自分にも当てはまるわ。
自分で居場所を作らんと。
自分が育つ環境を自分で作っていかんとな。
話が脱線してしまった。
とにかくイライラしてる自分を感じながら、家にもどり、昼食を作った。
カリフラワーと白ねぎと冷ご飯を塩とガラスープで煮込んだ雑炊。
一人暮らししてる時に愛用していた、やちむんの皿。久々に使ってみると、気分転換になるんやな。
確か、シサム工房で買ったものやったと思う。
シサム工房は百万遍に本店のある、フェアトレード商品(ピープルツリーとか)やこういう沖縄の陶器なんかを売ってる、お店。
ここもよく行ってたなー。なつかしい。
青い色がきれいやわ。
食器も大切やなあと実感。
そのあと、息子と近所の畑しかない田舎道をベビーカーで散歩。
そうやなあ、街中や人や車が多いとこに行くと、どうしても怒ることが多くなるんは当たり前やな。
イライラしてるときは街に出たらあかん!
そう思いながら、のんびした田舎道を散歩した。
あー、とにかく今日はイライラしてたなあ、わたし。
今晩は早めにお布団入って、西加奈子の本を読もう。
あ、息子は今日も機嫌よくハーモニカ吹いていた。
子供って、イライラすることあるんかな。(出来ないことにイラつくことはあるだろうけど、きっとそれ以外はないはず)
切り替え早いもんね。
子供に学ばんとあかんわ。